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笠地蔵(かさじぞう)

あらすじ

大晦日の日、貧しいお爺さんが正月用の餅を買うために、手作りの笠を町へ売りに出かけました。しかし全く売れず、雪が降る中を帰る途中、村外れで寒そうにしている六体のお地蔵様を見つけます。心優しいお爺さんは売れ残った笠をお地蔵様に被せ、最後の一体には自分の手ぬぐいを被せました。その日の深夜、笠を被ったお地蔵様たちがソリを引いてやってきて、老夫婦の家にたくさんの宝物やご馳走を届けてくれました。

回想法・会話のヒント

📖 紙芝居・読み聞かせ原稿

【その一】の絵を見せながら

雪の降る大晦日のこと。優しいお爺さんとお婆さんがいました。
「この笠を売って、お正月のお餅を買ってこよう」
お爺さんは町へ出かけましたが、雪がひどく、笠は一つも売れませんでした。

【その二】の絵を見せながら

帰り道、村外れに立つ六体のお地蔵様を見つけました。頭には雪が積もっています。
「お地蔵様、これは冷たかろう」
お爺さんは売れ残った五つの笠と、自分の手ぬぐいを、一つずつ丁寧に被せてあげました。

【その三】の絵を見せながら

その夜のことです。お爺さんとお婆さんが眠っていると、外から不思議な歌と足音が聞こえてきました。
『ズシン、ズシン……笠をくれた爺さんの家はどこだ』
なんと、笠を被ったお地蔵様たちが、大きなソリを引いてやってきたのです。

【その四】の絵を見せながら

戸を開けてみると、そこにはお米やお餅、たくさんのご馳走や小判の山が置かれていました。
お地蔵様からの恩返しに、二人は何度も手を合わせて感謝しました。
そして、とても温かく幸せな良いお正月を迎えました。めでたし、めでたし。