鶴の恩返し(つるのおんがえし)

あらすじ

雪深い山道で、罠にかかって苦しんでいる一羽の鶴を若者が見つけて助けてあげました。ある雪の夜、美しい娘が訪ねてきて夫婦になります。娘は「決して部屋を覗かないでください」と約束して機織り部屋にこもり、美しい布を織り上げました。若者は好奇心から約束を破り部屋を覗いてしまいます。そこには、自分の羽を抜いて布を織る鶴の姿がありました。正体を知られた鶴は別れを告げ、空へ帰っていきました。

回想法・会話のヒント

📖 紙芝居・読み聞かせ原稿

【その一】の絵を見せながら

深い雪の山道で、心優しい若者が、罠にかかった一羽の鶴を見つけました。
「おお、痛かっただろう。さあ、もう捕まるんじゃないよ」
若者が罠を外してやると、鶴は嬉しそうに空へ飛んでいきました。

【その二】の絵を見せながら

ある雪の夜、若者の家に美しい娘がやってきて、二人は夫婦になりました。
娘は、「美しい布を織りますから、決して中を覗かないでください」と固く約束をして、奥の部屋で機(はた)を織り始めました。

【その三】の絵を見せながら

娘が織った布はとても高く売れました。しかし若者は、「どうやってあんなに美しい布を織っているのだろう」と不思議に思い、つい約束を破って障子の隙間から覗いてしまいました。
なんとそこには、自分の羽を一本一本抜いて布を織っている、あの時の鶴の姿があったのです。

【その四】の絵を見せながら

「私の正体を知られてしまったからには、もうここにはいられません」
娘は鶴の姿に戻ると、若者に悲しいお別れを告げました。
そして、雪の降る冷たい空へと、羽ばたいて帰っていってしまったのです。