カニが美味しいおにぎりを持っていると、ずる賢い猿がやってきました。
「おいカニどん、この柿の種と交換しよう」と騙し取ってしまいます。
カニは仕方なく種をまき、「早く芽を出せ柿の種」と大切に育てました。
見事な柿が実りましたが、カニは木に登れません。やってきた猿が木に登り、甘い柿を独り占め。
下で待つカニには、わざと硬くて青い柿を力いっぱいぶつけ、カニは大怪我をしてしまいました。
それを見ていた栗や蜂、臼たちが、カニの敵討ちに立ち上がります。
仲間たちは、留守の猿の家に忍び込んで隠れました。
帰ってきた猿が寒がって囲炉裏に近づくと、火の中で熱くなっていた栗が「パーン!」と弾けて猿の顔に当たりました。
「あつっ!」猿が急いで水桶に顔を突っ込むと、今度は蜂がチクリと刺しました。
「痛い、痛い!」慌てて外へ逃げ出そうとした猿は、戸口にあった牛の糞でツルンと滑って転びます。
そこへ、屋根の上で待っていた重い臼が、「ドスン!」と落ちてきました。
「まいった、降参だー!」悪い猿はついに懲らしめられましたとさ。