優しいお爺さんが山でお昼を食べようとすると、手が滑っておむすびが穴に転がり落ちてしまいました。
すると穴の奥から、『おむすびころりん、すっとんとん♪』と、とても楽しそうな歌声が聞こえてきました。
面白くなったお爺さんが自分も穴に入ってみると、そこはネズミたちの国でした。
「お爺さん、美味しいおむすびをありがとう」
ネズミたちは大喜びで、お爺さんにお餅をついて、たくさんのご馳走を振る舞ってくれました。
帰りには、お礼にと宝物の入った小箱をプレゼントしてくれました。
それを聞いた隣の欲張りなお爺さんは、「わしも宝をもらってくる!」と、わざとおむすびを穴に蹴り入れ、強引にネズミの国へ入っていきました。
欲張りなお爺さんは、ネズミたちを脅かして宝を全部奪おうと考えました。
「ニャーォ!」と猫の鳴き真似をすると、ネズミたちはパニックになって明かりを消し、逃げてしまいました。
真っ暗な穴の中に取り残されたお爺さんは、宝どころか出口も分からなくなり、散々な目に遭いましたとさ。