子どものいない老夫婦が神様にお願いして授かったのは、指先ほどの小さな男の子でした。
何年経っても大きくならない『一寸法師』は、「立派な侍になります」と、お椀の舟に乗り、お箸を漕いで、腰に針の刀を差して都へ出発しました。
都の大きなお屋敷で働くことになった一寸法師は、美しく優しいお姫様のお供をすることになりました。
体は小さくても、心はとても強く勇敢な一寸法師を、お姫様もとても気に入りました。
ある日、お寺へのお参りの途中で、恐ろしい赤鬼が現れお姫様をさらおうとしました。
「お姫様には指一本触れさせないぞ!」一寸法師は鬼の口に飲み込まれてしまいますが、お腹の中から針の刀でチクリ、チクリ!たまらず鬼は逃げ出しました。
鬼が落としていった不思議な『打ち出の小槌』。
お姫様が「大きくなぁれ!」と小槌を振ると、一寸法師の背はぐんぐん伸びて、とても立派な若者になりました。そしてお姫様と結婚し、幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。