心優しいお爺さんとお婆さんが、犬の『シロ』を我が子のように可愛がっていました。
ある日、畑に出るとシロが「ここ掘れ、ワンワン!」と鳴きます。お爺さんがクワで掘ってみると、なんと大判小判がザクザクと出てきました。
それを羨んだ欲張りな隣人が、シロを無理やり連れ去ります。しかしガラクタしか出なかったため、怒ってシロを殺してしまいました。
悲しんだお爺さんは、シロのお墓に生えた木で臼(うす)を作りお餅をつきました。すると、またしてもお餅が宝物に変わったのです。
隣人はまた臼を奪いますが、汚いものしか出ません。怒った隣人は臼を燃やして灰にしてしまいました。
お爺さんは「せめて灰だけでも」と持ち帰り、枯れた桜の木に登って「枯れ木に花を咲かせましょう!」と灰をパッと撒きました。
するとどうでしょう!枯れ木に、見事な満開の桜の花が咲き誇りました。
ちょうど通りかかったお殿様がそれを見て、「見事な桜じゃ!」と大喜び。お爺さんはたくさんのご褒美をもらい、お婆さんと幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。