日本の昔話「鉢かずき姫」:愛と奇跡の物語

あらすじ

昔々、あるところに、大変美しい娘がいました。彼女が幼い頃、母親が亡くなる際、「この鉢を決して脱いではいけません」と、頭に大きな木の鉢をかぶせ、そのまま亡くなってしまいました。鉢は娘の頭にぴたりとつき、どうしても取れません。継母は鉢をかぶった娘を気味悪がり、毎日いじめました。ついには家を追い出され、鉢かずき姫は一人で旅に出ます。

彼女は、ある大きなお屋敷で働くことになります。毎日、粗末な姿で汗を流して働く彼女の心優しさに、屋敷の若君(三男)が気づき、恋に落ちます。「お前を妻に迎えたい」。しかし、周りは「鉢をかぶった娘なんて」と大反対。若君は、父が勧める別の女性と鉢かずき姫を「嫁比べ」にかけることになりました。

婚礼の式の日、若君の隣に鉢かずき姫が座ったときです。突然、大きな音がして、頭の鉢がパカッと割れました。中からは、なんと金や銀の宝物が!そして、その中からは、この世のものとは思えないほど美しい娘が現れました。二人は末永く幸せに暮らしました。

回想法・会話のヒント

📖 紙芝居・読み聞かせ原稿

【その一】の絵を見せながら

ナレーション: 昔々、あるところに、お月様のように美しい女の子が生まれました。
ところが、お母さんは病気で亡くなってしまいます。
お母さんは亡くなるとき、「この鉢をかぶっていなさい」と、頭に大きな木の鉢をかぶせました。
すると、不思議なことに、鉢はどうしても取れなくなってしまいました。

【その二】の絵を見せながら

ナレーション: 新しいお母さんは、鉢をかぶった女の子を気味悪がり、毎日いじめました。
継母: 「お前なんか、出てお行き! 家の恥だ!」 ナレーション: 鉢かずきは、泣く泣く家を追い出されました。
川に身を投げようとしましたが、鉢がぷかぷかと浮かび、助かりました。
彼女は歩き続け、ある大きなお屋敷で働くことになりました。

【その三】の絵を見せながら

ナレーション: お屋敷で働く鉢かずきは、誰よりも一生懸命働き、心優しい娘でした。
屋敷の若君は、彼女の心の美しさに気づき、恋に落ちました。
若君: 「お前を私の妻に迎えたい」。
ナレーション: しかし、周りは「鉢をかぶった娘なんて」と大反対。
若君は、鉢かずき姫と他の娘を「嫁比べ」にかけることになりました。

【その四】の絵を見せながら

ナレーション: ついに結婚式の日。
鉢かずきが若君の前に座ったとき、大きな音がして、鉢がパカッと割れました。
中からは、なんと金や銀の宝物が! (拍手) ナレーション: そして、その中からは、この世のものとは思えないほど美しい娘が現れました。
お母さんの鉢は、彼女を守っていたのです。
二人は末永く幸せに暮らしました。